【完】君しかいらない

「篤史くん…ホントにうちに…来ない?」


女の人は甘えるような声を出して、あっくんの手をとる。


嫌…やめて。


あっくんに…触らないで?


あたしに止める権利なんてない。


だけど…


どうしても許せなかった。






ふたりに近づこうとしたとき、


聞き覚えのある声が、遠くから聞こえてきた。


「あっくんに触らないでっ!!」


…えっ!?


一瞬、


思ってたことを、あたしが思わず口にしたんだと思った。


だけどそうじゃなくって…。