【完】君しかいらない

女の人が近づいて来て、すごく自然な雰囲気であっくんの腕に、自分の腕を絡めてる。


あっくんは嫌がる素振りも見せず、そのままふたりで歩きだす。


どういうこと…なの?


あたしは、ふたりに見つからないように注意しながら、そっと後ろを歩いた。


ふたりは話に夢中で、こっちを振り返る様子はない。







「篤史くん、どこに食べに行きたい?」


「どこでも…」


お昼を一緒に食べるんだ…?


まさかデートじゃない…よね。


あっくん、今は恋愛とか考えられないって…


そう、あたしに言ってたよね!?


だから…


あたしに別れようって、言ったんじゃないの?