【完】君しかいらない

気が付けば、俺は助手席に座ってたヤツの胸ぐらを掴んでいた。


「おいっ、女王様って…誰のことだ?」


「なっ…テメー!!なにしやが…」


「誰だって聞いてんだよ!!」


俺の迫力におされたのか、男は顔を引きつらせた。


「誰って…宮本…」


男はそう言いかけて、ハッと目を大きく見開いた。


「宮本…?うわっ!!」


俺が聞き返す間もなく、突然俺の体がフッと宙に浮いた。









――ドサッ!!


あまりに急な出来事でどうすることもできず、俺の体はそのまま地面に投げだされた。


な…


一瞬、なにが起こったのか把握できずにいると…。