【完】君しかいらない

奏太くんがバイトしてるところを想像してみる。


「ガソリン入れに来た、若いお姉さんとかにモテそう」


思わずクスリと笑うと、電話の向こうで奏太くんも笑ってる。


『モテる、モテる。こないだなんて、窓拭いてたら、助手席から顔出してた犬に顔なめられたって!』


「えー、動物にモテるんだ?」


『そうそう』


「アハハ…」


気付けばもうお兄ちゃんのマンションに着いていて。







「もう着いたよ。今日もありがとね」


『全然いーよ』


「今日は、バイトじゃないの?」


『まーね』


「バイトの日は、電話…いいからね?」


『…そーだな。無理になるかも…あっ、でも電話くれたら出るし』


「も~、ウソばっかり!」


『ハハ、バレた?』