【完】君しかいらない

「俊さん…さっきのって、どういう…」


俊さんは、チラッと愛梨ちゃんの方を見ると、迷った様子で首を横に振った。



「…俺の思い過ごしかもしれないから、詳しくは言えないんだけど。

とにかく、今の愛梨はひとりで頑張ろうとしてるから…そっと、見守ってもらえるとありがたいな」


「はい。そのつもりです…」


「ありがとう…。だけど、もし…。愛梨がひとりで立ってられなくなったとき…愛梨の一番近くで、支えになってやってほしいんだ」


俊さんは真剣な表情でそう言ったかと思うと、フッと表情を和らげた。






「こんなこと…初対面の奏太くんに頼んで、迷惑かな…」