【完】君しかいらない

「あっくん…」


ズキッ…。


彼氏にあんな言い方されても、愛梨ちゃんの口から出てくるのは…


あっくんの名前なんだな。



それでギュッとされても、全然うれしくねー。


俺は愛梨ちゃんの手をそっと外して、タオルケットを上にかけた。


しばらくモゾモゾしてたけど、そのうち静かな寝息が聞こえてくる。







…こんなに近くにいるのに、


愛梨ちゃんの心は、すっごく遠いところにあるんだよな。