【完】君しかいらない

「奏太くん、お兄ちゃんの相手疲れるでしょ?ゴメンね?」


床に座りこんでテレビを見ている奏太くんに、声をかける。


「俊さんっていいよなー。なんか、男版愛梨ちゃんって感じ」


「うそっ!!あたし、全然似てないよ!?」


「そっかなー。顔もだけど、性格似てるよ…」


奏太くんはあたしを見て苦笑してる。


どういう意味!?


あたし、あんな風にいっぱい質問したりしてるのかな。


仲よくなったらすぐに自分のこといっぱい話しちゃうところは、似てるけどね。







「あ~、いいな。兄貴がいてうらやましい…」


奏太くんは、頭のうしろで腕を組んで、床にゴロンと横になる。


「そっか…兄弟いないもんね。いたらいたで、面倒くさいんだよ?」


「んー…でも、うらやましい」