【完】君しかいらない

ぼんやりそんなことを考えてたら、奏太くんがお風呂からあがってきた。


「あ~、めちゃくちゃ気持ちよかった!久々の風呂はやっぱ気持ち~」


「えっ、久々?」


驚くあたしを見て、奏太くんが笑った。


「昨日風呂入れてねーから…ついでに言うと、昨日寝てなかったんだっけ。すんません、風呂で寝てました…」


で、お兄ちゃんにペコッと頭を下げてる。


かなり長いお風呂だと思ったら、寝てたんだ!?


しかも昨日寝てないって、どういうこと?







「いいよ、全然。愛梨、次入って来たら?」


お兄ちゃんがそう言うものの、あたしは奏太くんの言葉が気になって仕方がない。


「うん…。ねえ、奏太くん。昨日寝てないの?」