【完】君しかいらない

結局、奏太くんを連れてお兄ちゃんのマンションに行くことになった。


最寄駅に到着して、薄暗い道を3人で歩く。


「げー、愛梨ちゃんこんな暗い道、ひとりで歩くつもりだった!?」


奏太くんが驚いてる。


「ここまで暗いと思ってなかった…」


駅前にコンビニがあるだけで、駅からの道は街頭がポツポツとあるだけ。


近くには田んぼが多いらしくて、寂しい田舎道。






「この辺、家賃安いんだよな~。やっぱもっと華やかなとこに住む方がいいかな」


お兄ちゃんは奏太くんにそんなことを聞いてる。


「ん~、でも昼間はいいトコそう。明日の朝、早起きして散歩しよっか。ね、愛梨ちゃん」


暗くて奏太くんの表情がよく見えないんだけど、きっといつものようにニコニコしてるんだと思う。