【完】君しかいらない

「え~、寂しいな。もっと送らせてほしい」


「ダメだよ。帰るのもっと遅くなっちゃう」


「俺は全然いーから。さ、行こ」


奏太くんに肩を抱かれて、あたしはさっとよけた。






「もう…今日はこれ以上甘えられないよ。あたし、奏太くんに迷惑かけっぱなし…」



「んなことねーよ。ここまで来たのは、俺が勝手にしたことだし」


奏太くんが一歩前に出ると同時に、後ろへ後ずさる。


「ううん、ホントにもうここまででいいの」


「淋しーこと言うなよ…ついでじゃん。今さら大して変わらねーって」



奏太くんがあたしの肩に手を沿えた。