【完】君しかいらない

あっ、あっ、だけど、それは全然変な意味じゃなくて。


友達として…だよ。


安元くんのことだって、昨日よりも、もっと好きになった。


ううん、安元くんは…昨日から、かな。


まあ、そんな細かいことはどうでもいいんだけど。






「ねえ…奏太くん」


「ん?」


乗り換えする○○線へと歩きながら、奏太くんをチラッと見上げる。


「今日は、ホントにありがとう…。あたし、うれしかった」


「なんだよ、改まって。別にいいって。つーか、大したことしてねーよ?それに、陽斗の方が…」


そこまで言って、奏太くんはちょっと気まずそうな顔をして、口をつぐんだ。


「安元くんの方が…?」