【完】君しかいらない

しばらくして、また乗り換え。


もうここまでくれば、あとは4駅目ぐらいだからひとりでも行ける。


ここでそろそろ、奏太くんとはお別れかな…。


なんて思い始めると、なんだか寂しい。


せっかくここまで来たのにね。


…そういえば、安元くんもあっという間に帰っちゃったなあ。






「は~、すげえ人多いな。愛梨ちゃん、だいじょーぶだった?」


乗り換えをするために電車を降りると、奏太くんがあたしの顔を覗きこんでくる。


「うん…ヘーキ」


奏太くんとの距離が異常に近かったから、


そういう意味では平気じゃなかったけどね。