【完】君しかいらない

…やっぱ、行くか。


「なにやってんの?」


愛梨ちゃんの前に立ち声をかける。


そしたら大きな目をさらに見開いて、ベンチに座ったまま俺を見上げてる。


「…あれっ?奏太くん、どうしてここに!?」


「どうして…って、電車待ってた」


「えっ…あれっ!?あたし、なにやってるんだろ。上でジュース買って3番線におりたつもりだったんだけど。アハハ、ボーっとしてて間違えちゃった…」






…そーいや、愛梨ちゃんって極度の方向音痴って聞いたことあんな。


どう間違えたら、また同じとこに戻ってくる!?


天然すぎてなんも言えねぇ…。