【完】君しかいらない

「奏太くん…っ!?」



「俺…愛梨ちゃんの応援したくねーけど…だけど、そんな辛そうな顔見るぐらいなら…ダメ元でも頑張って欲しい」



奏太くんは小さな声でそう言ってくる。



「ダメ元って…」



「人に話すと少し楽にならねー?俺、愛梨ちゃんのはけ口になるし。何でも相談して欲しー」



「そんなのダメだよ。あたし、こうも言われた。『愛梨はいつも人に助けられてる…』って。あたしってすぐ喋っちゃうから…。

いつもそうなの。あたしがトロいから、見かねた友達が先に行動してくれたりして、今までも結構助けてもらってきた。だから今度は…」



「そんな…。人に頼ることって、悪いことかな」