【完】君しかいらない

「あたしのこんな話、もうやめよう。暗いよね。あっ、だけどね奏太くんに会うまでずっと暗かったの。

もう、どーんより暗いオーラが漂ってて。この世で一番不幸なのはあたしなんじゃないかって…」



…えっ。



そこまで言うと、奏多くんにギュッと抱きしめられた。



「ちょっ…ちょっと、ちょっと、離してっ…」



「…俺、見てらんねぇよ」



「いや、だから離して…」



「ヤダ…」


奏太くんはあたしの肩に頭を埋め、グリグリと押し付けてくる。