【完】君しかいらない

言わないでおこうって思ってたのにな…。


バレちゃったらしょうがないよね。


しょんぼりしてるあたしの肩を、奏太くんがポンと叩いてくる。


「…ゴメン、薄々わかってた」


「えっ…」


「だってさ。バイト反対されたって言ってたし、それなのに突然コッチに来るって何か変だと思ってた。

陽斗も何も言わねーから、なんかそんなことかなーって」


そうなんだ…奏太くんには、気付かれてたんだね。


「でもね。安元くんは、あたしが振られたことは知らないの。

昨日は、あっくんから電話があっただけで…だけどすぐ行ったほうがいいって言ってくれて…。

あっくん…今が一番辛いときだと思うのに、あたし…あっくんの負担でしかなかった。いつも…いつも迷惑かけてたみたいで」


「…んだよ、それ」