【完】君しかいらない

楽しい…。


あたし、何だか頑張れそうな気がしてきた。



「愛梨ちゃん、電車乗る?この駅でプラプラする?」



奏太くんはキョロキョロと辺りを見回す。



「この駅に色々お店とかあるから、見て回る?」



「おー、いいねぇ。デートだな」



そう言いながら、さりげなくあたしの腕に腕を絡ませてこようとする。



「でっ…デートじゃないよ!?観光したいっていうから…」



とっさに避けると、奏太くんは残念そうに眉を少し下げてる。



「えーっ……」



「えーって。あたしが、えーっだよ」



「ひでぇ。陽斗にはおぶらせたくせにっ!!」


えっ!?何でそれを!!