【完】君しかいらない

ホントは、どう頑張ったらいいかなんて、わからない。


頭の中にフッとあっくんの顔が浮かんだときに、折れそうになる心を、何とか折れないようにしたい。


あっくんと、前みたく仲よくなれるかはわからないけど…


しばらくこっちに残って、やれるだけのことをやってみようって、そう思ったんだ。








「…奏太くん、ありが………キャーッ!!!!!!」


「うぉっ」


あたしがそっと目を開けると、目の前に奏太くんのまつ毛が見えた。


驚いた反動で、奏太くんの胸をドンと突き飛ばす。


「あ~あ、バレちった。あと少しだったのにぃ~」


奏太くんは地面に手をついたまま、歯を見せて笑ってる。


「もぉっ!!信じらんないっ!!何で…何で…」


あともう少し目を開けるのが遅かったら……


奏太くんにキスされてたっ!?