【完】君しかいらない

「何も聞かずに…か…。めちゃくちゃ気になるけど…愛梨ちゃんがそーいうなら、聞かないことにする。だけどそれって…俺が不利になること?」


「えぇっ、不利?さあ…わかんない…」


あたしがあっくんを振り向かせようとすることは、奏太くんにとって不利なの?


違うよねぇ…。


いつも好き好き言ってくるけど、本気じゃないだろうし、奏太くんなら他にも周りに女の子、たくさんいるもんね。


あたしが戸惑ってると、奏太くんは少し名残惜しそうな顔をしたあと、あたしの手を軽くとった。





「ひゃっ…!手までつながなくっていーよ…」


「まあ、いーじゃん?俺のパワー、全部持ってっていーよ」


ドキッ…。


奏太くんは口元に笑みを含み、そっと目を閉じる。