【完】君しかいらない

「押し返すなよー、寂しいっ!」


あたしの話なんて聞いてないし!


奏太くんは更に強く、しがみついてきた。


「わーっ!もぉ、くっつきすぎだよ!!」


「で、あっくんがどーしたって?何、彼氏とモメてんの?」


奏太くんは、キョトンとした顔で尋ねてくる。


…もしかして安元くん、あっくんとのことを、奏太くんに話してない…?



「う、ううん。そーいうわけじやないけど。そ、そうだ。どうしてこの場所がわかったの!?っていうか、どうしてわざわざこっちに…」



「それがさ。さっき陽斗から連絡あって。『奏太のことだから、こっち向かってるだろ…』ってバレバレでさ。

7番街の駅で一日待って、会えなかったら日帰りで帰って来いとだけ言われた」