【完】君しかいらない

降りた電車が走り出したあと、向かいのホームに金髪の男の子が立っているのが見えた。


…スタイルいいなぁ~。


奏太くんみたいに、遠目から見ても目立つ人ってそうそういないと思ったけど、探せばどこにでもいるんだ?


今頃どうしてるかな。


そういえば肝試しのあと、上山って人について調べてもらってる…って安元くんが言ってたっけ。


奏太くん…無茶しなきゃいいんだけど…。


ボケーっとしながらその男の子を見ていると、ホームに電車が滑りこんできた。







男の子は電車に乗り、こっちを向いて吊革に掴まった。


二つの吊革を両手で掴み、顔の前で重ねてる。


そして、吊革に頭をもたげ、ダルそうに軽く俯いた。


アハハ…奏太くん、やりそ~。