【完】君しかいらない

「あっ…あっくん…あっ…あの」


ちょっとは嬉しそうな顔を見せてくれるかなって思ったけど、さっきの女の人にしてるのと同じ表情をしてる。


「…何で来たんだよ…。こんなとこ、愛梨が来るとこじゃない。さ、早く帰って」


あっくんがあたしの腕を持ってグッと引っ張る。


「会いに来たの…!!昨日電話で話して…もう…会いたくて…仕方なかった…」


「…俺は、会いたくなかった」


どうして?どうしてそんなこと言うの!?


「嫌だ…そんなこと言わないでよぉ…」


ポロポロ涙がこぼれてくる。


「ほら…すぐ泣くだろ。だから…嫌なんだ」


ズキン…。