【完】君しかいらない

いくら鈍いあたしにでもわかる。


これは……


生チューの音!?


や……やめてよぉ、あたし、いるんですけど!?


思わず一歩下がったら、エレベーターの壁に、思いっきり頭をぶつけてしまった。





ゴンッ!


鈍い音がすると同時に、キスをしながらあたしの方を見てくる男の子と目が合った。