【完】君しかいらない

「…実は、バス停まで送って帰るつもりだったんですけど、人に押されて降りれなくなって。運転手に聞いたら高速乗ったし、しばらく停車できないって言われて…」


…もう、この際正直に言おう。


変に隠しても、俊さんって突っ込んで聞いてきそーだし…。



そう言ったら、俊さんは俯いてフルフルと震えてる。


…ヤバ。


小中に彼氏いんのに何だお前?とかって怒られる?


そう…思ってたら。






「安元くんっ!!!!愛梨の心配してくれてたんだ?コイツ、危なっかしーもんね。つい手を差し伸べたくなるもんね。気持ち、わかるよ」


「…いや、そーいうんじゃないんスけど」


「照れなくてもいいから…あっ、もしかしてあっくんと…三角関係…?」


「いえ、全然?」


「即答だね?隠さなくていいよ!!愛梨ってかわいいし、前の学校でもモテてたから。あっくんと付き合う前も、いっぱい断ってたしね。うんうん、安元くんなら愛梨が迷うのも無理ないなー」


俺の話、まったく聞いてねぇ…。