【完】君しかいらない

電話を切ってすぐにあっくんにかけなおす。


あっくん…あたし、気付いてあげられなくてごめんね。


あたし…いつも自分のことばっかりで…。


こっちに来てからあっくんの態度が今までと少し変わってしまったのは、お父さんのことが原因だったんだ。


あたしのことを嫌いになったのかなって思ったときもあったけど、そういう理由があったんだね。


それなら、もっと早く言って欲しかった。


あたし…あっくんの側にいたいよ。






トゥルルルル…。


何度かコールしたあとに、あっくんの声が聞こえた。


「…もしもし?」


「あっ、あたし。あっくん…あの…」


何から言い出せばいい?