【完】君しかいらない

あたしは、今日会ったお隣さんの、安元くんの話をした。


「ちょっと無愛想でね~。だけど、いい人かもしれないし、仲良くしてみるつもり」


「うん。隣に同じ学年のヤツがいるなら、新しい学校に行くのも少し心強いよな」


あっくんは……


あたしに男友達がいても、全然妬かないんだ。


それは前からそうで、それが少し寂しかったりもする。


まぁ、何もないってわかってるからこそ、疑ったりしないんだろうけど。






「……じゃあ、そろそろ寝るから」


「うん……」


名残惜しいな。


引っ越す前も、電話を切るタイミングを作るのは、いつもあっくんから。