【完】君しかいらない

「うーん…」


「ま、アイツら当分あそこでくたばってんじゃねーの?かなり本気で殴っといたから」


「安元くんが人を殴るって…何か意外…」


「普段真面目ぶってるしなー。でも、小学生の頃は近所では手のつけられないクソガキだったんだぜ?ケンカっ早いし、上級生にもガン飛ばしまくりの生意気なヤツだった」


「へ~、ますます意外…」


だけど奏太くんがこの間夜の公園で言ってたっけ。


安元くんに守ってもらってたって。


「ハハッ。久々ケンカしたら、手痛ぇーわ。俺も骨折れてたりして…」


いつも不機嫌そうな安元くんが、珍しくまだ笑ってる。


「え!?笑いごとじゃないよ?大丈夫?」


「ヘーキ、ヘーキ。なんかスッキリした。ちょうどムシャクシャしてたしな…」


ムシャクシャ…。


「それって、春奈と別行動になったのと関係してる?」