【完】君しかいらない

ドキッ…。


安元くんがそんな風に言ってくれるなんて思わなくって、あたしの胸は何だかドキドキしてくる。


「…一緒に行こうと思ったけど、黒田は一人で帰れよな」


そういうと、安元くんは静かに歩きだす。


「待てって…安元っ」


「ついて来んな。もっ回殴られたい?」


「ひっ…」


黒田くんはいったん立ち止まったけど、あたしたちの少しあとを歩いているみたいで、後ろから足音が聞こえてくる。







「…黒田くん、後ろにいるよ?」


「知ってる。ちょーどいいじゃん。もしさっきのヤツらが追って来ても、まず黒田がやられるから」


「えーっ!安元くんって、ヒドい」


「そんぐらい当たり前だろ?」


安元くんは、フフッて笑ってる。