【完】君しかいらない

やだやだ、震え、止まれ!


手を安元くんの肩に乗せてるから、伝わったら強がってるのがバレバレだよ。


震えがおさまるように、あたしは必死で手を握り締めた。






「黒田~。生きてる?」


安元くんが語りかけると、黒田くんの小さな声が聞こえた。


「その声は…安元っ!?そっ、そうか。お前か!殴り合ってる音が聞こえたから、また別のヤツが現れたのかと思って、俺ここで待機してたんだ」


黒田くんが影から出てくると、安元くんは大きなため息をついた。


「…お前なぁ。小中のこと、何で助けてやんねぇの?」


え…。


「何で…って、怖いじゃん」


うん。


ごもっとも。


って思ってたら。






――バキッ!!!!