【完】君しかいらない

立ち上がろうとしたら、足首が痛くて、ペタンとまた座りこんでしまった。


「…腰抜けた?」


フッと鼻で笑いながら、あたしの前にしゃがみこんでくる。


だんだん目が慣れてきて、今、目の前にいるのが誰なのか…


ハッキリとわかった。


「抜けてない…。足が痛くって…」


「足?…ひねった?」


さっきまでバカにしたように笑ってたのに、今度は真剣な表情であたしの足にそっと触れる。


「わかんない……っていうか、安元くん……どうして、ここにいるの?」


「何で…って。たまたま?」


たまたま!?


「そんな…春奈は?っていうか、肝試しの途中だよね。まさか置いてきたの…?」