【完】君しかいらない

「黒田くんっ!?大丈夫?」


あたしが呼びかけても、黒田くんの声は聞こえてこない。


「騒がれると困るから連れて来たけど…一発でくたばったな。どーする?」


「じゃあもうほっとけよ。どうせ起きるまで時間かかるだろーし。俺らはこっちの女にしか用ないしなー」


ビクッ。


あたしに用って…何?


逃げようとして足をずらしたら、男が一人コッチに近づいてきた。


「さて…。大人しくしてたら、すぐ終わるから。悪く思うなよ?」


「えっ…何?」


パチンという音がして、


目の前の男が小さなナイフを手にしているのが目に入ってきた。


え…


どういうこと!?


逃げたいのに、恐怖で腰が抜けて、立ち上がることすらできない。