【完】君しかいらない

これって、肝試しと関係ないよね…。


一体何が起こったの!?


「お前らっ、こんなことして…今日は山田先生も来てるんだからな!?俺らがいないって気付いたら大事になるぞ?」


黒田くんが必死に訴えかけてるけど、あたしたちを連れてる人たちは、ククッと笑ってるだけ。


だから余計に不気味…。


暗くて怖い上に、こんなことになるなんて…。


しばらく坂道を下って歩くと、あたしと黒田くんは、道に放り出された。


--ドサッ。


「そっちの男はその辺にくくりつけとけよ」


男の一人がそう言うと、黒田くんが反撃にでた。


「何言ってんだ!?山田先生が上にいるんだぞ!?」


今ここで、山田先生は何の威力も発揮しないことを、黒田くんはどうやらまだ気付いてないらしい。


「山田、山田ってうっせーんだよ」


ドカッっていう音が聞こえたかと思うと、黒田くんの声が聞こえなくなった。