【完】君しかいらない

見えた途端、腕をグッと掴まれ思いっきり引っ張られた。


「えっ、何?これって肝試しの一部!?」


「うわっ、何するんだよ。やめろっ!!」


あたしたちの周りにはいつの間にか人が3人いて、黒田くんも捕まってるみたいだった。


薄暗いし、顔もハッキリと見えない。


「ちょっと、何する…」


バシッ!!


思いっきり顔を叩かれ、ただ事じゃないことを察した。


頬の痛みより、恐怖の方が大きすぎて声を出すこともできない。





「さっさと歩け」


聞いたこともない、低い声。


あたしの腕を思いっきり掴んでいる人物は、道をそれ、脇道へと入っていった。