【完】君しかいらない

「えー、マジで?俺が飲んだペットボトル、プレミア付きなんだけど」


奏太くん、そんなこと言ってクスクス笑ってる。


そのフザけた感じに、さっきまで険悪になりそうな雰囲気だった、安元くんと春奈の間にも、少し柔らかい空気が流れ込んだような気がした。







…そんなとき。


山田先生を囲んでいたクラスのみんなが、ワッと盛り上がった。


そして…。


「キーッス!キーッス!早くしろーっ!!」


って、山田先生とその彼女を、冷やかしてる大きな声が聞こえてきた。





「…あのバカ」


安元くんはそう呟くと、みんなの輪の中へと入っていく。


え…何するの?