【完】君しかいらない

「愛梨、部長の息子さんに失礼のないようにね」


そう言われても、あたしの性格だから、迷惑かけるかもしれない。


「はぁ~い。……イケメンだけど、ちょっと気難しそーだったよ?」


「あら、そう。あっくんにするみたいに、甘えた声出したから驚いたんじゃない?」


「え!?出してないよっ!」


お父さんとお母さんは、あたしを見て笑ってる。


もー、ひどいな!


あっくんにも、そんな甘えた声なんて出した覚えないんだから。


「ほら、早くあっくんに電話しないと。もう21時よ?あっくん寝るの早いんでしょ」


そうでした!