【完】君しかいらない

「そんなの…当たり前だよ。だって、好きになるって…そんな簡単なことじゃないもん。

相手が好きって言ってくれるから好きになるわけでもないし、ましてや付き合ったからって…」


「そーなんだけど。俺、女キレたことないのな。何かいないと落ち着かねー」


「何それ!禁女しなさい!!余りある物に、ありがたみなんて感じるわけないんだから!奏太くん、一回そうしてみたら?その落ち着かない状況を維持したまま、真実を見極める」


「そしたら何か悟るってか?哲学だね~。つーか、逆効果?誰でもいい、になりそ~。そっちのがヤバくね?」


「きっと…大丈夫だよ。奏太くんに必要な人が…ちゃんと見えてくるよ。今日話せて一番楽しかったのは誰か。また明日会いたい人は誰なのか。目を閉じて、すぐに浮かぶのは…」







「んー…陽斗?」


「えぇっ!?」


ハハッ、見事に引いてるし。


嘘だっつの。