【完】君しかいらない

俺がそう言ったら、ユーリは扉を思いっきり強く閉めて、保健室を出て行った。


愛梨ちゃんは俺から飛びのくどころか、俺に掴まったまま、ブルブル震えてる。


…何だ?


もしかして、怖がってる?


「…ごめん、驚かせたよな」


愛梨ちゃんの頭を軽く撫でると、プルプルと顔を横に振ってる。


「あたし…叩かれるかと思った…」


「…へっ?」


「前にね…彼氏のファンの子に、カバンで殴られたことがあって……」


は、ファンに?


愛梨ちゃんの彼氏って何者!?


いやいや、それよりも、殴られたって一体…。


あれだけ俺から離れようとしてた愛梨ちゃんが、今は俺の腕に軽くしがみつくようにして震えていた。