【完】君しかいらない

「全然カンケーないし。誰がお前のマネなんかするか」


「そっ、そうだったの!?だったら何で……」


「別に……。そういうこと気にすんなら、もっとしっかりするとか。なぁんか、フワフワしてるっぽい」


う……。気にしてるのに。






チン!


と、相変わらずの安っぽい音と共に、エレベーターが5階に到着する。


扉が開き、あたしと安元くんはエレベーターを降りた。








あたしの家の前で、ペットボトルの袋を渡される。


ズシッ……。


うわ、重っ!


こんなのずっと持っててくれたんだ……。


無愛想だけど、思ったより優しいのかも。


なんて思ってると。