【完】君しかいらない

森……。


何年生の子なんだろ。


女の子と家から……って、お泊まりってことだよね?


まさか中学生じゃないだろうし……高校生?大学生?


色んな想像をしていたら、エレベーターが1階に到着して、安元くんは、サッサと中に入って行った。


あたしも続いて中に入る。


おばさんたちは微妙な笑顔をあたしたちに向けている。


エレベーターの扉が閉まり、おばさんたちの姿は、そのまま遮断された。





ガタンッ。


うわっ……。


嫌な揺れかたをして、エレベーターが上へのぼっていく。


電気も薄暗いし、ホントやだ……。