【完】君しかいらない

「別人とか言うなよなー」


「だってさ、ちょっといじめられただけで泣きべそかいてたお前が、今や女泣かせ…」


「それちょっとニュアンス違うだろ」


「ハハッ。ま、そんぐらい変わったってことだよ」


「愛梨ちゃん、俺のこと記憶にもなさそーなんだよな。なんか寂しー」


「そーか?聞いてみた?」


聞いてはねーけど。…なんか、確かめるの怖い。


「いんや」


「案外覚えてるかもな。おとといさ、お前のことガイジンだって嘘ついたのな。そしたら、本気にしてた」


なるほどな…だから、ハローって言われたわけだ。