【完】君しかいらない

「奏太くんのことだから…キスして、とかそんなんでしょ?」


「ハハ、よくわかってんね~。そうそう。そーいうこと」


俺がそう言ったら、更に顔を赤くしてる。







そんな俺の前で目ぇつぶるとか、自殺行為だから。


…別にさ、


今しよーと思ったらできんだよ。


無防備で隙だらけのその唇に。


紅潮した頬にそっと手を触れると、ビクッと過剰に反応すると同時に、愛梨ちゃんは閉じてた目を大きく見開いた。


「そんなことできないってわかってて言うんだから…ヒドい」


「だよな~、できないよな」


俺がハハッて笑うと、愛梨ちゃんが腕にしがみついてきた。