【完】君しかいらない

「5万あったら足りる?」


「足りる…っていうか、借りても返せないよ。貯金はお母さんが管理してるから、崩せないし、お小遣いもその都度いる分もらってるから余分にもらったらバレちゃう」


「別にタダで貸すわけじゃないから」


「え…と、お金になるようなモノなんて持ってないんだけど…あっ、まさかパシリとか?」


「ブッ…」


何でパシり?


俺が女の子に、そんなんさせるわけねーじゃん。


わかってないね~、俺のコト。


俺が吹きだした意味なんて全くわからないとでもいうような顔をして、不思議そうに俺を見つめてくる。


…ヤバいんだよ、その表情が。