【完】君しかいらない

「バイト、ダメなんだ?もしかして、お嬢様?」


「そんなんじゃないけど…。多分、あたしの動機がダメなの。彼氏のとこに行く、じゃなくって、地元の友達に会いに行くって言えばよかったんだけど」


ま、どっちにしろお堅い母親なわけだね。


親父さんは昨日俺らのこと、何て話したんだろーな…。


「…ふーん。で、泣いたんだ?」


「だって、ダメの一点張りで、あたしの話なんて聞いてくれないんだもん…」


「そっか。…何か愛梨ちゃんってかわいいな」


「え?」


俺の言葉に、驚愕の表情を浮かべてる。


それもそのはず。


きっと、全然違う言葉を待ってたはずだから…。