【完】君しかいらない

さっきまで陰になってて気付かなかったけど、愛梨ちゃんの目、何となく赤いような…。


よく見てると、ちょっと目も腫れてる気がする。


朝で顔がむくんでんのかと思ったけど、もしかして…。


「…泣いた?」


俺が愛梨ちゃんの目元に手をやると、ハッとした顔をして、自分の手で顏を覆った。


「うぅ…やっぱり、わかる?ヤだなぁ…」


「まぁ…よく見れば、だけど?え…まさか、あのあと陽斗が」


「ちっ、違うよ!?安元くんは全然関係ないの。家でお母さんとケンカしちゃって」


「ケンカ?」


「うん…でも大したことじゃないから…」


大したことじゃないとか言いつつ、赤い目で涙ぐんでるのを見たら、何だか胸がキュッと痛くなった。