【完】君しかいらない

「ちょっと!?だからって手つなぐとかって違うし!」


振り払おうとするけど、奏太くんの手が力強くて、離すことができない。


相変わらず安元くんは、そんなあたしたちを見ても、ノーリアクション。


「怖いとこには飛び込んでみよ~。入ったら意外と大したコトないから」


あたしは奏太くんに引きずられるように公園の中へ。


「や…ヤダ!!!お願いだから…あたし、帰りたいっ!!」


「あんまり暴れると抱っこするよ?」


へっ…!





奏太くんはニヤリと笑うと、少し屈んで、あたしの膝の後ろに手を入れてくる。


「抱っこって何!?ちょっと、やめてってば!!」


「じゃー大人しくしてなさい?ホラ、そこのベンチ座ろーぜ」


奏太くん完全に楽しんでる。


そのノリ、あたしをからかうときのウチのお父さんとソックリ…。