【完】君しかいらない

「二人は愛梨の友達なのかな?」


「はい、今日オトモダチになりました。俺ら、このマンションに住んでるんで」


って奏太くんが説明すると、安元くんも軽く頷いている。


「…あれ、君は…」


お父さんが安元くんを見てハッとする。


「あぁっ!!安元部長の息子さんだよな!?そうか、そうか。愛梨とは同じ学年だもんな。うちの娘はそそっかしいけど、よろしく頼むよ」


「いえ、こちらこそ…」


そそっかしいとか、余計だから。もうっ、お父さんは~!!


「じゃ、父さんは先に帰ってるぞ?」


しかも何だかニヤニヤしながらあたしを見てる。


…何なの、その顔。


お父さんは軽くお辞儀をすると、そのままマンションに入って行った。