【完】君しかいらない

ことの成り行きを奏太くんに説明してると、後から安元くんが小走りでやってきた。


「そっか~、愛梨ちゃんのお父さんか。紛らわしーっスね~。あれは完全に痴漢に見えましたよ?」


お父さんを見てケラケラと笑う奏太くん。


「すまん…愛梨をからかうのが俺の趣味でな」


「ハハッ、何となくわかる」


「おっ、やっぱりそーだよな?あっ、だけどあんまりからかわないでくれよ?ウチの大切な娘なんだから」


なんて言いながら、お父さんと奏太くんは和んだ雰囲気で喋ってる。


そんな二人を見て、安元くんはボソッと呟く。


「…んだよ、人騒がせな親父だな」


はい、ごもっともです。