【完】君しかいらない

「だってなぁ、愛梨を見たら"イジれ!!"っていうアンテナが立つんだよな~」


なんて言いながらあたしの肩を抱いてくる。


「そんなアンテナ立てないでよ~!!!もうっ、あたしがビビりになったのって、お父さんにも原因があるんだから」


いっつもいつも驚かされたら、ビビりにもなるっての!


「お母さんは引っかからないし、愛梨の反応が一番面白いんだって。おっ、あの公園に今人影が見えたぞ?いや…人魂か…?」


「い…イヤだってば」


「愛梨、ちょっと見に行こうか。お父さんもついてってやるから」


そう言ってお父さんは、あたしの背中をグイグイ押しながら公園へと進んで行く。


「や…ヤダっ!!やめてーっ!!!」


あたしが叫ぶのと同時に、お父さんの手が、あたしの背中からフッと離れた。


…あれっ?