【完】君しかいらない

「あたしやっぱアイスいらないやっ。お金ないし、帰るね」


あたしはアイスを冷凍庫に直して、急いでコンビニを出た。


あたしのことを奏太くんが追いかけようとしてたんだけど、安元くんがそれを引きとめてるのが横目に見えた。


…はぁ、帰ろ。


真っ暗な道を、マンションに向かって歩いて行く。


さっきは三人で歩いてたし、奏太くんが喋ってたから気にならなかったけど、


夜の闇が、不気味に思えてきた。


もちろん街灯だってあるし、真っ暗ってわけじゃないんだけど…。


ーーカツ、カツ…。


マンションが見えて来たと同時に、後ろから誰かの足音が聞こえてきた。


ハッとして振り向くと、誰もいない。


… ?