【完】君しかいらない

「何で…?」


「悪い…つい…。ハァッ……」


安元くんは気まずそうな顔をしてあたしを見ると、深くため息をついた。


「…お母さんと仲よくないの?」


「何か面倒くせぇ。テンション高いし、相手すると疲れる」


「そうなんだ…。優しそうなお母さんだよね」


「どーかな。気分屋だし、未知の生き物だな」


「プッ、すごい言い方」


「しゃーねぇじゃん。ホントにそう思うんだからさ」


「あはは…ひどーい」





エレベーターの中は相変わらず薄暗くて、気味が悪いんだけど、


安元くんと話してると、何だか少し気が紛れた。